映画「ブロークン・シティ(Broken City)」を見た感想

 

この映画を見たんだが、政治の汚い裏を描くといった、
内容的には普通なサスペンスでした。

 

ただね、ビリーの恋人役がダメすぎるのだけは腹立たしかったね。
女優ということなんだが、ようやく主演物が公開されるという事で嫌がる
ビリーを無理やり試写会&パーティに連れて行くんだが、それには何が芸術だ、
って感じのエロSEXシーンがガチンコで入っている(勿論演じるは彼女)。

 

それ見て怒らない彼氏は居ないと思うんだけど、自分の見得ばかり優先のダメ女。
そもそも、彼女の妹がレイプして殺されたのが、ビリーが警官を辞めるきっかけになったわけだが、
それがビリーとの関係なだけで、2人の間には何もない、とか言い放つわけです。

 

7年も一緒に暮らしておきながら。

 

そもそも事前の食事会でも、その映画の監督はビリーのことをバカにしまくりの、
「何で君のような男が女優と付き合えるんだ」とか言う自分は芸術家でござい〜野郎。

 

それで前記の映画ですからね。規模も安いインディー崩れらしいし。
しかもどうやらビリーの恋人と寝てるらしい(それで役を取った?)。
(彼女の母親曰く、「娘は風俗嬢になった」)

 

本編よりもそっちにエキサイトしてしまうあたり、ちょっとバランスが悪い気はしましたね。
ま、最後にはビリーにかわいらしい彼女が出来そうな終わり方なんでよかったです。

 

 

映画「ハリケーン・アワー」を見た感想

 

映画「ハリケーン・アワー」を見た。交通事故で亡くなったポール・ウォーカーが
主演と製作総指揮を務めた本作です。

 

ツタヤではジャンルがアクション>パニックとなっていたが… ね。
ある病院で5週も予定より早い早産の末、妻を失ったポール・ウォーカー。
産まれた娘は48時間は呼吸器によるサポートが必要だった。

 

時は2005年8月末、ハリケーン「カトリーナ」の来襲である。
病院の1階は水で埋まり、動ける患者は他の病院へと移送されていく。

 

動けないポールと娘は病院にとどまる事となり、患者を戻ってくると言った
医師たちがアクシデントで戻らず、広い病院にただ2人…。

 

さすがはアメリカです。被災地にあって登場するのはあぶないヤツばかり。
ポールの所に来てくれたヘリを銃で脅して(実際撃ちやがった)奪い取る連中・薬を
狙って病院に入ってくる連中(2組)。

 

しかも途中で看護婦を射殺ただ一人、代わりにグルグルしてくれる人が
居てくれるだけでいいのに…!てなわけで、映画は全編ほぼポール・ウォーカー
一人によるお芝居です。

 

亡くなった嫁さんの回想を眠り続ける娘に聞かせ続ける様はちょっとグっと来るね。
しかし、ジャンルはアクションか?あのグルグルがアクション、って事だろうか?

 

 

 

映画「ヒットマンvsキョンシーズ」を見た感想

 

映画「ヒットマンvsキョンシーズ」を見た。時々米国人も出てくるが、
基本的にアジアの作品。

 

英語で話しているが…吹き替えかな?

 

主役は丸い顔、垂れて離れた眉、というどうにも格好いいとは言いがたい暗殺者の男。
コイツが依頼を受けて殺しに行った先にキョンシーさん待ち受けていましたー。
逃げ帰ってきたけど、キョンシー追ってきて、仲間もろとも襲われちゃって大変、という話。

 

バカな仲間が、バーに入ってきたゴス系カップルを見て「あんたら…ヴァンパイアか?」と
聞くと、男が調子に乗って、仲間の差し出す手作り十字架をなめながらそうだ、
俺様はヴァンパイアよとか言うもんで、即効で木の杭で殺しちゃったのはちょっと笑った。

 

そのほか、「伝説の5本の刀」で対抗しようとしたら「あれ、一本たりないじゃん(仲間6人)」
「俺はこれでいいや、清めてくれ」と、仲間中唯一の米国人がチェーンソウを
持ち出したりするのもちょっとおもろい。

 

うん、基本的には古い香港ノリで、決して駄目ではないんだが
やはり古い香港物特有のダレ場も当然に供えており。

 

あ、このキョンシー、ピョンピョン飛びませんでした。
(お札貼ってない奴は飛び跳ねないんだっけ?)
ただ、お札を貼って動きを止めるのは従来どおりでいい。

 

 

 

映画「ヒート・ストローク」を見た感想

 

アフリカの荒野でハイエナの生態を研究している男、ポール。
彼の元に、元妻から「娘が麻薬所持で捕まった。
反省させるためにそっち送るからよろしく」との連絡。

 

はじめ、この「元妻」設定が判らなくてね。

 

ポールがアフリカに来たのをいいことに浮気してるんだと思ったら離婚してたのね。
ありがちな設定だけど、判りづらいわ。

 

で、俺が浮気をうたがっちゃったポールの彼女タリー。
ポールと共にハイエナの研究に夢中なロシア人です。

 

そこに送り込まれてきた13歳(そうは見えないけど)の娘、
ジョーはiPadにベッタリの現代っ子で、タリーとは当然のように
いがみ合ったままでださいと思った。

 

 

 

映画「LEGO ムービー」を見た感想

 

この映画は、「大人も子供も楽しめる」敵な事が書いてありましたが、
やっぱ子供向けよね。

 

全編とおして、毒の無いサウスパークっつーか、
サウスパークにパロられる前の素材って感じ(劇中歌も)。

 

その無駄な健全さアピールがちょっとハナに付くなぁ。
方や切り絵アニメ、方やブロックトイアニメということで動きに
制限があるあたり、似た印象を持ちやすいのかもだけど。

 

内容は、レゴの世界の平凡(平凡すぎて誰の印象にも残っていない)な男が
世界をボンドで固めようとする悪者に対して立ち向かう話。

 

煙や炎といったエフェクトもすべてレゴアニメで作られた世界は圧巻だけど、
まぁ、CGだしな…。

 

レゴの世界では、マニュアルどおりではなく、独自の発想が大事よ、
みたいな話なわけだけど途中、「こんな世界だって!」とか言いながら
商品パッケージらしきものをバンバン見せられるのは辟易。

 

あからさまなコマーシャルで、ネタにもなりきれて居ないのが寒いよ…。
レゴはマーヴェルの作品でも商品を出してたハズだが、この作品ではDCから
バットマン、スーパーマン、グリーンランタン、ワンダー・ウーマンが登場。

 

そのほか、リーアム・ニーソンやチャニング・テイタムなどと結構豪華な声優陣でいい。

 

 

映画「俺たちスーパーマジシャン」を見た感想

 

「40歳の童貞男」スティーヴ・カレル主演のコメディ。
幼いころからコンビを組んできたマジシャン2人が年を食って
時代遅れになり、若手ライバルに追い負かされてコンビも決裂。

 

でも、最後は仲直り、ライバルの鼻も明かしますよ、と言うありがちなつくり。
相棒マジシャンをスティーヴ・ブシェミが演じます。

 

チョイ役じゃなく、これだけしっかり中央に配された
ブシェミを見るのは久しぶりな感じ。

 

ロン毛でロック風の若手ライバルにはジム・キャリー。
マジックとジャッカスが混じったような、ちょっと痛そうだったり
ガマンが売り物だったりの体を張った芸風です。

 

それ以上にコメディでしっかり笑わせてくれ、なかなか悪くない一本でした。

 

 

映画「ファーザーズ・デイ」を見た感想

 

終電で疲れて家かえって、シャワーだけ浴びて糞遅い
夕食(ってとっくに日が変わってるんだけどさ)を酒呑みながら
「はぁー」ってところで、何でクソデブ親父に犯される
オッサン見なきゃならないんだ?

 

大体、「ファックマン」てさぁ…。
しかもその後殺害、体を切り裂いては肉にかぶりつく、
って今日の夕飯シャブシャブなんですけどこコレ!
(焼肉じゃなかっただけよしとするか)

 

で、そいつを退治するために、過去に父親を殺された
眼帯の男エイハブと上の16歳のゲイ、上司を殺された
若い神父(ゲイ)の3人がファックマンに挑みます。

 

ゲイばっかりの中エイハブだけマシっぽいですが、
この人はこの後妹とHすることになります。

 

色々キモイ特撮はCGじゃなく、昔ながらのラバー?
なんかの樹脂?でぐちゃぐちゃドロドロな奴。

 

終いには、ファックマンの元を断ちに地獄にまで向かう3人。
神父はうっかり天国に行っちゃって、人質を取って殺害してようやく合流。

 

最後にすべてが収まった後、さてじゃぁ帰ろうか、ってなった所で
「そのころ現世では、地獄に向かうために自らの頭を銃で吹き飛ばした
3人の遺体にハエがたかっているのでした」ってオチがなかなか悪くなかったね。

 

 

映画「Posledini Lup」を見た感想

 

 

ある泥棒が古めかしい屋敷に泥棒に入る。
宝石などを盗んで帰ろうとするとその家の人間に見つかってしまうのだが、
彼らは彼のことを泥棒扱いせずに、異常に親切に扱ってくれる。

 

食事を一緒にするようになるのだが、
実は彼らは吸血鬼一家だったという落ちがある。

 

話としては他愛ないものだが、その表現方法が素晴らしい。

 

全てモノクロの実写なのだが、泥棒が盗む宝石だけが闇の底で
金色に輝いたり、屋敷の人々の顔だけが肌色にぼんやり見えたり

 

ワインの赤い色が透明な感じで見えたりと、ギュスターヴ・モローの、
闇の底から光り輝く人物などを描いた絵を思い出させる。

 

 

 

映画「Klub Odlozenych」を見た感想

 

ある廃屋に捨て置かれた何体かのマネキン人形が夜になると
動き出す様子を描いたストップモーション。

 

表情が固定されているマネキンがある一家を作っていて、
それぞれの動きをするのはユーモラスであり、ちょっと不気味で恐くもある。

 

その一家のところに新しいマネキンが捨てられることになり、
その新しいマネキンたちとの攻防戦(というほどのものでもないが)が始まる。
どことなく退廃的な雰囲気に溢れた不気味な作品。

 

何でも完成に何年もかかったといわれている作品で、
そうであろうと思わせるだけの丁寧な作りは見応えがある。

 

そして何よりも物語の内容と表現とがピッタリとあっていて、
映画の中に入りこむことが出来た。

 

 

映画「マイティーソー」を見た感想

 

北欧神話の神々が現代の地球にやってきて、
徐々に人の細かい感情などを知っていき、
再び天上に戻っていくというのが大まかな荒筋であるが、
これが予想以上に楽しめた。

 

天上世界での神たちの世界を描く初めの部分では、
なんだか大作りで、いかにも、という描写にうんざり。

 

つまりこれは例えば聖書を絵物語にしたときの絵を
思い起こしてもらえば分かると思うが、

 

神々やその住処などの描写が、西洋人の思い描いた神たちの
ステレオタイプから逃れていないので、
「またか」という感想を持ってしまうのである。

 

こういう場面が長々と続いたらかなわないと思っていると、
舞台が現代に移るわけで、ここら辺の良い意味でのギャップが面白い。

 

映画「銀河ヒッチハイク・ガイド 」を見た感想

 

2005年公開の映画で、元ネタは70年代のイギリスの連作物のコメディSF小説らしい。
日本でいう所のスニーカー文庫みたいなものか?無責任大統領タイラーみたいな。
主演のアーサーを「ホビット」 のビルボ・バギンズことマーティン・フリーマン。
自宅をバイパス工事のため撤去されそうになって抗議中。
「ちゃんと告知は出してたでしょ」というお役所連中と対立していると、
友達の黒人、フォードが酒を飲みに行こうと誘ってくる。

 

「地球滅亡まであと16分だからさ!」きっかり16分後、巨大な杭のような
戦艦の群れに囲まれて消滅する地球。

 

こんなあっさりとした終末物も珍しい。
が、アーサーはフォードの親指についた謎の指輪のおかげで
宇宙船にヒッチハイクで乗り込み、助かったと。

 

そこはお役所の性質丸出しの宇宙人が乗った戦艦。
笑いの種類や冒頭のイルカの歌(地球滅亡を察知してイルカが地球を脱出する、
というミュージカル風の歌。

 

「いままで魚をありがとう!」)あたりにイギリスチックというか、
モンティ・パイソン的な匂いも感じイギリスっぽい風刺丸出しの笑いですなー。

 

いろいろ登場する宇宙人がユニークで、それを見てるだけでも結構楽しいです。
MIBもおもろ宇宙人たくさん出てきましたが、あんな洗練された感じじゃなくて
ちょっと着ぐるみ感のあるインチキくさい感じが素敵。
そんなSFコメディ、結構面白かったです。

 

映画「モネ・ゲーム」を見た感想

 

主演はコリン・ファース。お金持ちに雇われてるが、
その傍若無人さに辟易してこの計画を思いついた鑑定士役です。

 

「ブリジット・ジョーンズ」とか「マンマ・ミーア!」とか、
有名どころに出てるようなんだけど、俺が見そうも無い作品群ですな。

 

で、この贋作作戦を行うにあたって、その信憑性を高めるために担ぎ出されたのが、
ド田舎のカウガール、PJ・プズナウスキー。
キャメロン・ディアスです。

 

どうも、その絵が紛失した履歴の中で、彼女の祖父が手にしててもおかしくない、
という瞬間があったらしい。

 

そういったリアリティを増すための下準備もきっちりカッチリやったはずなのに、
何故か計画はうまく行かず。

 

パンツ一丁でビルの壁面を歩く羽目になったり、刺青のバイカーにぶん殴られたり、
鑑定士をクビになったりと、ろくな目にあいません。

 

そういった様が面白い、って感じなんだけどただそれに翻弄される訳ではなく、
ちゃんと気持ちいいエンディングまで迎えられるのはやはり脚本をコーエン兄弟が担っただけはある。

 

正直言えば、絵の贋作周りで鑑定士と対決するあたりや、詐欺の信憑性を増すために、
素人を巻き込むくだりとか、福本伸行の「銀と金」が似たようなことをやっていて、
「あ、福本も『泥棒貴族』見たのかな」と思ったりした。

 

 

映画「スノーピアサー」を見た感想

 

韓国映画をそんな見たわけじゃないんですけど、なんすかね、
演出が「オールドボーイ」っぽい気がしましたねー。

 

トンカチとか持って狭い通路で乱闘するあたりと、主人公が真実を知って慟哭する様の
演技プランあたりが似てただけかもしれませんが。

 

世界観はいきなりくだらなくて笑っちゃいました。
2014年7月。地球温暖化を止めようと思って、なんか薬を散布したら冷えすぎちゃって
地球が氷河期に人類滅亡しちゃいました、って・・・

 

ただ、そんな中、唯一生き延びた人たちがいたのです。
それは完全なる自給自足システムと永久機関を備えた地球上を走り回る超豪華列車。

 

狭く長い列車の中を、工具を武器に闘いながら
列車の先頭を目指してどんどん進んでいく、というのが大筋。

 

この様がなかなか熱くてね。

 

敵もこれまでの数度の革命騒ぎのせいで、銃には弾が入ってなかったり、
途中、兵士たちが暗視スコープを装着したので何かとおもったら、長いトンネルに突入。

 

電気を消されて大変!しかしそこに列車奥から松明を持った援軍が!
兵士以外の乗客は全く危機感が無く、革命軍が通過するのをぼーっと見てたり。
闘いの様も、客車のビジュアルもどんどん変わって行って非常に面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

 


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